「犬と楽しむ庭づくり 種から芝生DIY」
皆さんこんにちは、今日は荒れた庭をきれいな芝生に、種から挑戦したお話です。きれいな芝生でわんちゃんが遊べる環境を作りたい。そんな気持ちから現状を少しでもよくできればと思い理想の芝生作りに挑戦してみました。芝生で緑化までの工程をご紹介します。
1.芝生が育つ土地の準備(耕して柔らかい土にする)
これが作業前の状態。以前は全体的に芝生だったと思われるが、現在はところどころ芝、雑草、土がほぼ見えているような場所、そして全体的にデコボコな状況。まずは土地の準備が必要ということで、土を耕す作業から開始。
・実際の作業(失敗例)
土を掘り起こし雑草や根っこ、小石を取り除き、デコボコしている場所を整地。本来10センチ~20センチ位掘り起こして、土をやわらかくして整地すると良いということですが、道具もスコップしか無いので、とりあえずスコップで5センチ程掘り起こし、除草剤も使用せず、掘り起こした月の中から雑草や根っこ等を取り除き数日放置(時間の問題と疲労のため)
・正しい方法
1.雑草の除去作業
手で抜けきれないほど雑草の量が多い場合は、除草剤の使用も。散布後、短期間で薬剤が分解されるものを選択。除草剤効果が長いと、芝生の種まきまで時間がかかる。
2.土を耕す
芝生は固い土では生育せず、柔らかい土で根を良く伸ばす特性がある。芝生は地中に10センチ〜30センチほど根を伸ばすため、地表から30センチほどを掘り起こし、土を柔らかくする。
土壌を耕しながら、デコボコしている箇所は平らに整地。デコボコしていると大雨の後などに、低くなっている部分に水たまりができ、根腐れや病気の原因となる。
教 訓
※雑草の処理は、しっかりやらないと後々後悔!(除草剤を使用していれば・・・)
※土もしっかり耕して、柔らかい土にしないと芝の発育に影響大!
2.肥料と芝生種まき
数日後、ホームセンターで芝生の種と肥料、そして目土を購入。目土とは、種をまいた後に種の上にかぶせる土で、種の乾燥を防ぎ、適度な温度を保ってくれる役割があるらしい。とりあえず購入し、前回耕して数日放置した土を平らにする作業から開始。デコボコは購入した土を蒔いて平らにし種まき準備完了!
・実際の作業(失敗例)
平らにした土の上に肥料を適当に蒔き、次に芝生の種を全体的に均等にばら撒いて、最後にレイキで土の表面をひっかき、種と肥料を土と混ぜて終了。後の大失敗の原因
・正しい方法
1.肥料を混ぜる
元気な芝生が育つためには栄養が不可欠なため、土に芝生専用の肥料を混ぜておく。
2.種をまく
整地した土に、レーキ等を使い1センチほどの溝を作り、溝に均等に種を蒔く。
種まきに適した季節
種の種類 | 種まき季節 | 気温(発芽の適温) | 品 種 |
暖地型芝(夏芝) | 春~秋(4月~9月) | 20~30℃ | ノシバ・バミューダグラス・センチピートグラス |
寒地型芝(冬芝) | 春・秋(4月~6月・9月) | 15~25℃ | ケンタッキーブルーグラス・ベントグラス |
3.目土を行う
目土(めつち)とは、地表にまいた種を覆うように土を被せること。種が発芽するには適度な温度と湿度が必要になるため、土で種を覆うことで種を乾燥から守り、水やりをすることで適度な湿度をキープできる。目土はふるいを使って、ムラが出ないようにする。
教 訓
※肥料と種まきは、手を抜かない。ただ蒔いてもきれいな芝生にはなりません。
※目土で種を覆う作業は重要 種の発芽に影響大!
3.水やり~発芽
種まき後は、毎日午前と午後に土が乾燥しないようたっぷり水やりが必要。種まきから二週間後やっと芽が出てきました。今回使用した種の種類は西洋芝で、発芽に適した気温が16℃~27℃ということで、住んでいる場所が寒冷地ということもあり、6月頃の種まきで約2週間程で発芽でした。
パット見 意外と順調?
ただ、イメージしていた芝生の葉と違い、幅が広めで芝生の芽か、雑草の芽なのかいまいちわからない。もう少し細い葉をイメージしていたので、品種についてもう少し勉強しておけば良かったと少し後悔。今回ホームセンターで購入した種がこちら
4.芝生の種類と特徴
芝生選びの参考に、一部の芝生の特徴をご紹介。
・ケンタッキーブルーグラス
特徴:冷涼な気候に適した美しい青緑色の芝生
おすすめ地域:北海道、東北、信越、北陸地方など冷涼な地域
ケンタッキーブルーグラスは、寒さに強く、春や秋の成長が活発な冷涼季草です。美しい青緑色の芝生が庭を彩り、匍匐茎(ランナー)で広がるため、裸地ができにくいのが特徴です。寒冷地の庭には特におすすめの品種で、定期的な水やりと肥料が必要ですが、比較的手入れがしやすい芝生です。
気候耐性:寒冷地向け。暑さや乾燥に弱いため、夏場はこまめな水やりが必要。
葉;葉幅は広めで密度は高く、美しい青緑色
・バミューダグラス
特徴:暑さに強い!耐久性抜群の暖地型芝生
おすすめ地域:関東、関西、中部、四国、九州地方
バミューダグラスは、暖地型芝生の代表的な品種で、暑さに非常に強く、特に夏場に成長が活発です。丈夫で踏みつけにも強いので、庭や運動場、ゴルフ場などの使用に適しています。踏まれてもすぐに回復するため、家族で頻繁に使う庭やドッグランにもおすすめです。
気候耐性:温暖な気候に強く、夏は青々と茂る。冬になると休眠して枯れ色になるが、春に再び成長。寒冷地には向かない。
葉;葉幅は細く硬め、密集して生えるため全体的にふんわりとした見た目、濃い緑色
・高麗芝(コウライシバ)
特徴:日本の庭で定番!耐暑性が強く管理も簡単
おすすめ地域:関東以南の温暖な地域全般
高麗芝は、日本庭園でも伝統的に使われている品種で、温暖な気候に非常に適しています。夏の暑さに強く、冬には一旦枯れる(休眠)ものの、春には再び緑を取り戻します。葉が硬めでしっかりしているため、踏まれても耐久性があります。日本の多くの地域で育てやすく、手入れも比較的簡単です。
気候耐性:暑さに強く、乾燥にも耐性あり。寒冷地では冬季に枯れやすいが、春になると復活。
葉;葉幅が細く、密度が高い(高麗芝の中でも特に葉幅が細く密度が高い品種が姫高麗芝)
高麗芝の種は、発芽率が低いため一般的に販売されていない。
・ノシバ(野芝)
特徴:耐久性に優れた低メンテナンス芝生
おすすめ地域:全国(特に西日本、暖地に向く)
ノシバは、日本原産の芝生で、高い耐久性と低メンテナンス性が魅力です。強い日差しや踏みつけにも強く、庭に適しています。また、手入れの頻度を少なくしたい方や、自然な雰囲気を求める方にもおすすめです。暑さや乾燥に強いため、あまり頻繁に手入れをしなくても美しさを保ちやすいのが特徴です。
気候耐性:暑さや乾燥に強く、乾燥した場所や斜面にも適している。寒冷地では冬に枯れるが、春に復活。
葉;高麗芝に比べ葉幅が広く、密度が粗い
野芝も高麗芝同様、発芽率が低いため一般的に販売されていないようです。
・ベントグラス
特徴:密度の高い芝生が魅力の高級感あふれる草種
おすすめ地域:北海道、東北、信越などの冷涼な地域
ベントグラスは、ゴルフ場のグリーンや高級庭園でよく使われる品種で、細かく柔らかい葉と密度の高い芝生が特徴です。見た目が非常に美しく、冷涼な気候で育ちやすいですが、手入れにはやや手間がかかります。特に芝刈りの頻度や水やりが重要です。
気候耐性:冷涼な気候で最適。暑さにはやや弱く、こまめな水やりが必要。
葉;非常に細く柔らかい葉で、密度の高い芝生
5.その後
芝生の根がしっかりと張るまでの間約1カ月程度は、種をまいた場所に立ち入らないように、また、水やりも乾燥しないよう継続。そして芝が成長するにつれて、種のまきムラなのか、発芽しなかったのか、芝が生えてこない場所が・・・。やはり作業工程に問題があったようで、よーく見てみると土の表面に発芽していない種が沢山見える状況。ここで初めて、種の蒔き方、目土の重要さを知ることとなった。
6.まとめ
いかがだったでしょうか?自分で一から芝生を作るのは大変な作業でしたが、初めて芝生の芽が出てきた時の喜びは格別、作業工程で手抜きをした結果がそのまま芝生の状況に表れ、とても理想の芝生とはいきませんでしたが、これからも犬と一緒に遊べる理想の芝生をめざして改善していこうと思います。また経過報告でブログも更新していきたいと思います。みなさんも興味がありましたらぜひ挑戦してみてください!
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