市販の犬用ゲージで満足していますか?
「わんちゃんがストレスなく広々とした空間で、快適に過ごせるようにしてあげたいなぁー」と考えたことはありませんか?そこで今回、部屋のインテリアにもマッチし、愛犬がストレス無く過ごせる環境作りをテーマに、犬用ゲージDIYに挑戦。その他、犬が噛んでも安心安全な塗料についてもご紹介します。
1.市販の犬用ゲージが狭い
新しい家族を迎えるにあたって、犬用ゲージを購入。横幅1m奥行65cmと市販されているものでは標準的なサイズ。うちのワンちゃんはチワワなので、中に入れてみると狭くはなさそうでベッド、食事スペース、トイレを何とかギリギリ納められるサイズ感。ただ、日中ゲージ入れて出かけるには狭くて可哀そう。檻の中に閉じ込めているようで罪悪感、多少歩き回れる広い環境を用意してあげたい。よし!DIYで作るしかない。新しい家族のために行動開始。
2.DIYで犬用ゲージ作成
まずは、設置場所とデザイン。今回作成するにあたって求める条件は
・十分な広さ(歩き回れるくらいの広さ)檻の中という感覚がない解放感
・トイレと食事スペースを離して配置できること
・シンプルでおしゃれな感じ
・隠れるお部屋。高い場所
以上の項目を満たせる設置場所を選定し、設計(ただの落書き程度のスケッチ)寸法は材料購入時重要なので、無駄を無くし節約するためしっかり記入!
3.ホームセンターで材料購入
材料はホームセンターで購入。2×材、ネジ等 塗料は子犬のうちは柵をかじったりするので安全な塗料を検討。天然素材系の塗料については後ほど。
今回、木材のカットは電動工具使用。電動工具が無くても、木材のカットはホームセンターでカットしてもらえるので、自分でカットするより、きれいで正確、持ち帰りやすい(短くカットするので)ごみも出ないしとっても便利。自分で設置場所からデザイン、寸法など軽く図面にして、何センチの木材が何本必要なのか、メモっていくと作業がとても楽になりおすすめです。カットの費用は、1カットいくらと決まっているので、各ホームセンターで事前に確認してみてください。※1カットとは、1本の木材を1カットでも、数本の木材をまとめて1カットでも同じ1カットの費用。2×4材なら5本積み上げて、まとめて1カット50円くらいの費用
4.作成時のポイント
あとは設計図通りに作っていくだけですが、ここでポイントと注意点
・木材の研磨、バリ取りは丁寧に。わんちゃんのけが防止、塗装の仕上がりのため。
・木材にビスを打ち込む際、ひび割れ注意。せっかくカットした木材にひびが入ってしまったらショックですよね。ひび割れ対策としては、下穴をあける、ビス頭部でのひび対策として、さらに下穴プラス面取り、ビスの太さ、ビスを打ち込む場所(木材の端はひびが入りやすい)にも注意しましょう。その他ビス以外の接合では、ダボ(木栓)を使った接合もおすすめです。犬用ゲージなので、接合部の負荷もあまりかからないことと、見た目もビスが見えないためとてもきれい。
5.かじっても安心おすすめ塗料
DIYで犬用ゲージを作成する際、特に気を付けたいのが「犬がかじっても安心な塗料選び」です。それでは天然素材を使ったペットに安全な塗料をいくつかご紹介します。
・ミルクペイント
ミルクペイントは天然由来の塗料で、ミルクカゼインをベースにして作られています。この塗料は森永乳業のミルク原料で作られているため、犬がかじっても安全性が高いとされています。また、優しいマットな仕上がりが特徴で、インテリアとしてもおしゃれな雰囲気を演出できます。ペットや子供向けの家具に安心して使用できます。
私が今回の犬用ゲージで使用したのもミルクペイントで、塗り感もクリーミーで伸びが良く、とても扱いやす塗料だと思いました。
・バターミルクペイント
こちらもミルクペイント同様、天然成分からできているためペットに安心な塗料です。古くから使われている塗料で、伝統的なDIY家具にもよく使用されています。ツヤ消しの仕上がりで、レトロな風合いを楽しむことができ、特にアンティーク調のインテリアに合わせたい場合には最適です。
・天然オイルフィニッシュ
自然なオイルフィニッシュも、木材に自然な保護膜を作るための安全な方法です。蜜蝋(みつろう)や亜麻仁油などを使用するフィニッシュは、木材の美しい木目を活かしながら保護効果を与えてくれます。オイルフィニッシュは表面に膜を作りすぎず、噛んでも安全とされているため、犬用ゲージのDIYに向いています。
6.塗装前の下準備と塗り方
塗料が剥がれにくくするために、表面を軽くサンディング(やすりがけ)します。これにより塗料が均等に付き、仕上がりが綺麗になります。
塗料を塗る際は、はじめに薄く均一に塗ります。十分乾燥させ、必要であれば2〜3回重ね塗りを行います。
今回使用したミルクペイントも、重ね塗りをしました。重ね塗りすることで綺麗な仕上がりになりました。
7.広々ゲージの完成
新しいお部屋の完成!いかがでしょうか。広くて解放感があり、部屋の雰囲気ともマッチ。これなら一人でお留守番でもストレスが和らぎそうですよね! トイレとベッドの配置も距離をとれたし、小屋の上にも上がれるスペースを作ってみました。中央の出入り口は少しこだわって作ったので、多少時間がかかりましたが、入り口をシンプルにして周りを囲うだけなら費用も製作時間もそれほどかからないと思います。今回の作成費用は市販のゲージを購入する位の金額(1万数千円程度)になりましたが、それぞれのお宅のスペースに合った設計、使用部材によっては費用もさらに抑えられると思います。
8.まとめ
愛犬のために開放感があり、安心して歩き回れるゲージは、愛犬のストレス軽減にとても良い空間だと思います。この記事では、ゲージDIYのポイントや、愛犬が噛んでも安全な塗料の選び方についてご紹介しました。特にミルクペイントなどの自然由来の塗料は、愛犬の健康に安心ですよね。自分だけのオリジナルゲージで、愛犬に快適で安全な空間作り、市販のゲージで満足していない方はぜひチャレンジしてみてください。
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